【ゼブラTakumar】「Auto-Takumar 55mm f1.8 zebra」ヤフオク!で落札

Auto-Takumar 55/1.8 zebra

Pentax K / Auto–Takumar 55mm/f1.8 zebra

旭光学工業において、Auto–Takumar 55mm/f1.8 zebraは、1958年に誕生した「PENTAX K」のセットレンズとして開発されたものです。
これは、当時製造していた中では最も明るいレンズです。

Takumar歴代唯一のゼブラ柄を探した

まず、ヤフオク!
ありません。
「えっ・・・ヤフオク!に無いの・・・」
メルカリ・ラクマ
過去にわずか2個体の取引があります。
しかも、16000円17000円ほどの取引です。
夢のような値段です。
ネット検索
楽天ネットに1つありました。
他は入荷待ちの状態で見つかりません。
楽天の物は3万円ほどの値段がついています。
高いですが、CONTAX Planar 50/1.4T*などと比較すれば安いが、光学面の状態がほとんどわからないのでとても手を出せない。

しばらく探しました。
そしてついにヤフオク!でオーバーホール済の光学面も良さそうな物を見つけ落札しました。

【銀のタクマ】Auto-Takumar55-2の偽物を疑う

Auto-Takumar55-2のフォーカスリング部の黒塗装を剥げばそっくりゼブラ柄になるので偽物も疑いました。
事実、ヤフオク!にはAuto-Takumar55-1.8の黒塗装をはぎ取りゼブラ柄と偽った物もありました。
しかし、Auto-Takumar55-2とは異なるシルバー鏡胴最上部の傾きと幅と絞り開放値刻印の違いで本物と確認しました。

なるほど!「半自動絞りレバー」

Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm
「Takumar 1:1.8 f=55mm」と同時期に「PENTAX K」のセットレンズとされた「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」は、Takumar 1:1.8 f=55mmと同じ光学系を持ち、鏡胴だけが半自動絞りとなったものです。
この「半自動絞りレバー」と名称も機能も現代からするととてもユニークです。
当時はピン合わせが大変だったということです。
そのためにどうしても「開放でのピント合わせが必須」と考えられたのだと思います。
そこでレバーを引けば瞬時に開放になる「半自動絞りレバー」の出番です。
実際、PENTAXのカメラに付けてレバーを引けば瞬時に開放になります。
そしてピントをしっかり合わせてシャッターを押すと元の絞り値で幕が降ります。
なかなかよくできていますね。

鏡胴が白黒のゼブラ柄が特徴

この半自動絞り鏡胴は、次の時代の完全自動絞り鏡胴とは全く異なっていて、ピント環が白黒のゼブラ柄の派手な鏡胴が特徴です。
このゼブラ柄の特徴を持つTakumarはこの「Auto-Takumar55-1.8zebra」だのけのようです。
「Auto-Takumar55-2」と同様、絞り羽根が10枚あるのも特徴で、絞ってもほぼ真円絞りとなります。
ボケの綺麗さは、Takumar レンズの中でもピカイチのレンズだとの噂も。

富岡光学製の予感

このzebraもまた「Auto-Takumar55-2」と同様に【富岡光学製】の噂がありますが、造りがAuto-Takumar55-2とよく似ているのでおそらく「旭光学製」ではないでしょう。
分解したら確信できるのではないでしょうか。
旭光学のSuper Takumarとは造りや質が違うことが・・・
となるとどこが製造したのでしょうか。

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