このレンズは手がかかる、その分面白くもある
ヤフオク!で落札した「fujinon 55mm2.2」
-動作不良、レンズ面にカビ・クモリ-
とくれば売れないでしょう。
問題は-動作不良-です。
ほんとにヘリコイドにしろ絞りにしろ固着していたら、それは使い物になりません。
ヤフオク!は一か八かの賭けの要素が多分あります。
画像は3枚、前と後と横。
横が3枚ほどあればいいのですが、前からの画像と横からの画像を見る限りでは「ヒビ」が確認できません。
届いたものは、ヘリコイドの動きがスムーズではなくガクガクです。重いところもあれは軽いところもあります。
また、砂を噛んでいるのでしょう、そのようなガリガリ音がします。
全体的に汚れもひどいです。
まず分解、そして洗浄
レンズを外した後、洗浄です。
表も裏も汚れがひどいです。
裏には砂状の汚れがこびり付いています。
ゴムを外しましょう
思った通り「ヒビ」がありません。
油染みもでていません。
これはヒビでしょうか。はっきりしませんが、ヒビのようなものが1ヶ所あります。
ここにプラスチックボンドをのせようかと思いましたが、のせても違うところでヒビが発生しますので同じことになります。
汚れをきれいに落とすことにしました。
プラスチック保護ツヤだしの「アマオール」を薄く塗って保護することにしました。
ヘリコイドのグリスアップ
ヘリコイドグリス部を洗浄し柔らかめのグリスを塗りました。
組み立ててみるとヘリコイドグリス部はスムーズな動きになりましたが、とても軽い動きです。
もう一度分解し、固めのグリスを塗り直しました。
スムーズでとてもいいトルク感
ドライヤーで残った水分を飛ばし、完成
少々スレ傷はありますが、そこそこ美しいレンズに仕上がりました。
数字文字も皮脂汚れて薄茶色からこのように鮮やかな色となりました。
fujinon 55mm2.2はLot番号が見えずらいので白ペイントを入れました。
はつきり読めるようになりました。
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