fujinon 55mm2.2 は真円のリングボケに価値があるオールドレンズである。リングボケの女王です。
しかし、レンズ硝子や鏡胴のコストを削ったため多くの持病を抱える結果となりました。
前・後のレンズ玉にはコーティング劣化・コーティング浸食跡のカビ痕が多く見られます。
わずかなものはそれだけで価値があります。
鏡胴はプラスチック鏡胴で質が悪かったのでしょう、経年と共に収縮によるヒビ割れが多発。ボロボロの状態です。
僕は現在3本のfujinon 55mm2.2を持っています。
最近4本目をヤフオク!で落札しました。
毎日、画像とにらめっこをしていますが、ヒビがないものはほとんどありません。
そんな中、画像で確認する限りヒビかないものを入札!
ところが思いの外、入札額が上がります。
途中止めようかとも思いましたが、ヒビがないものは少ないので更に額を上げ入札!どんどん入札額が上がります。
多くの人が入札しているのではありません。特定の人との入札になっています。
最後は入札することができましたが、通常の5倍以上の金額となりました。
届いたものは美しい。
持った瞬間、違和感がありました。
「重いのでは・・・」
量ると「165g」です。僕が持っている3本のレンズより20g~30g重いです。
fujinon 55mm f2.2、強烈な前玉カビ痕、前玉分解のポイント!
リングボケの王様和製「リングボケ」レンズ 1970年代に市場供給されたレンズ。クセ玉である。最短60㎝、4群4枚の貼り合わ・・・
1本目
2本目
3本目
そして4本目 「165g」
フォーカスリングのゴムを外しました。
プラスチック鏡胴の収縮が始まっているものは、ここに油が滲み出ています。
油滲みがありません。
ヒビ割れが全くなく美しいです。
それもそのはず、「金属製鏡胴」のfujinon 55mm2.2です。
硝子玉は残念ながら前玉に糸カビ痕がいくつか残りました。
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